「なるほどデザイン」はデザインに関するものごとを、なるべく「目で見て楽しめる」形にまとめた本です。主にはデザインを良くするヒントが欲しい新人デザイナーの役に立つようにと考えて作りましたが、ある程度キャリアのある人にも、他方ではデザインを仕事にしていない人でも、「デザイン」に対して興味があるすべての人に、面白く読んで・見てもらえるような内容を目指しました。
はじめにをぜんぶ読む
Chapter 1では、編集とデザインの関係性を実例をもとに。
Chapter 2では、デザインのコツを7つ道具に例えて。
Chapter 3では、デザインの要素の特徴をグラフィカルに。
それぞれ個別の内容で構成されています。
デザインをする上で必要な知識や経験は幅広く、それらを説明する書籍も数多く出ていますが、自分自身がデザイナーとして仕事ができるようになるために一番役立ったのはやはり、先輩デザイナーやADからのアドバイスと、現場での日々の経験でした。どこかイマイチだったデザインが、指摘通りに直すとなんだか急にプロらしい仕上がりになって嬉しかったこと。雑誌制作の現場で、編集意図をいかにデザインに落とし込むかを考えるため、同じ要素で何パターンも違うレイアウトを試したこと。そういう日々の仕事のなかで「なるほど、こうやれば良くなるんだ」「なるほど、つまりコレがダイジなんだ」という気づきを少しずつ積み重ね、プロとして仕事ができるようになっていきました 。
同じ知識であっても、BEFORE → AFTERの変化を見たり、たとえ話にしてみたり、写真や作例を使ってビジュアル中心でみることで、より「なるほど」を得やすく、記憶にも残りやすくなるのではないかと思います。
この本を手に取ってくださった人に、ひとつでも多くの「なるほど!」と「デザイン=楽しい」が伝わると嬉しいです。